プロパティとメタデータガイド

原文ノートへのリンク


プロパティ(Properties)とは

プロパティとは、Obsidianノートの先頭に記述されるYAMLフロントマターのことです。ノートのメタデータを構造的に記録し、Dataviewクエリやコレクションの自動生成に活用できます。

---
up: "[[親ノート]]"
related: "[[関連ノート]]"
created: 2025-01-15
collections: "[[Books]]"
rank: 4
tags:
  - garden/cultivate
---

プロパティはノートの本文とは別のレイヤーに存在し、ノートの分類、検索、ナビゲーションにおいて重要な役割を果たします。


Ideaverse Proの標準プロパティ

基本プロパティ

プロパティ説明使用例
upリンク親ノート・上位ノートへのリンク"[[Home Pro]]"
relatedリンク(リスト)関連ノートへのリンク"[[概念A]]"
created日付ノートの作成日2025-01-15
collectionsリンク(リスト)所属するコレクション"[[Books]]"
rank数値優先度(0〜5、5+も可)4
tagsテキスト(リスト)Obsidianタグgarden/cultivate

マップ・ナビゲーション系プロパティ

プロパティ説明使用例
mapStateテキストマップの品質状態を示す🟥🟨🟩
wayfinderテキストナビゲーショングループホームノートでの分類用
lessonブール値学習進捗の追跡true / false

mapStateについて

mapStateは、MOC(Maps of Content)の完成度・品質を視覚的に示す指標です。

  • 🟥 :まだ未完成・構築中のマップ
  • 🟨 :ある程度形になっているが、改善の余地がある
  • 🟩 :十分に整備され、信頼できる状態

参照: Master Key (Maps)


collectionsプロパティの重要性

collections プロパティは、Ideaverse Proにおける自動コレクション機能の鍵です。

このプロパティにコレクション名(例:"[[Books]]""[[Movies]]")を設定すると、対応するコレクションページのDataviewクエリが自動的にそのノートを拾い上げます。

collections:
  - "[[Books]]"

この一行を追加するだけで、ノートは自動的にBooksコレクションに表示されるようになります。これが「オートマジカル」と呼ばれる所以です。

バージョン注意

Ideaverse Pro 2.5では、以前の collection(単数形)から collections(複数形)に変更されました。


rankプロパティ:5+ランキングシステム

LYTでは、0〜5の標準ランキングシステムを使用します。

ランク意味使い方
0未評価・不明まだ評価していない
1低い最低限の関心
2やや低い少し関心がある
3中程度平均的な関心・品質
4高い強い関心・高品質
5最高非常に重要・最高品質
5+特別枠5の中でもさらに特別なもの

5+ルール:コレクションが大きくなると(例えば映画を2000本記録している場合)、5の中でもさらに区別したくなります。そのときに5+を使います。まずは通常の5段階で始め、必要を感じたときに5+を導入しましょう。


分類のベストプラクティス(LYT Standards)

4つの分類軸

LYTでは、ノートを分類するために以下の4つの軸を提案しています。重要度・抽象度の順に並んでいます。

1. Type(タイプ) — 最も抽象的・俯瞰的

最も高いレベルでの区別に使います。

  • bookType:fiction / NF(non-fiction)
  • showType:movie / series / plays

2. Category(カテゴリ) — 最も公式的

一般的に合意された分類です。

  • 多くの人が同意するであろう分類
  • 例:ジャンル分けとは異なる、より公式な区分

3. Genre(ジャンル) — 芸術分野で最も公式的

主に芸術・エンターテインメント分野で使われます。

  • showGenre:Action、Drama、Comedyなど
  • 一般的に異論が出ない分類
  • すべてのコレクションに必要ではない(例:meetingGenre は不要)

4. Groups(グループ) — 最も個人的

あなた自身の基準で分類するものです。これが最も実用的で、活用頻度が高い分類です。

  • showGroups:family favorites、adaptationsなど
  • bookGroups:must-read、summer readingなど
  • 公式な分類ではなく、あなた独自のグルーピング

プロパティ命名規則:collectionPropertyパターン

重要なベストプラクティス

プロパティ名は コレクション名 + 分類名 のパターンで命名します。

パターン理由
bookGroupsbookGroups: must-readBooks専用のグループ
showGroupsshowGroups: family favoritesShows専用のグループ
peopleGroupspeopleGroups: mentorsPeople専用のグループ

なぜ単に Groups としないのか?

Groups という汎用プロパティにすると、プロパティ値の入力時にすべてのコレクションの候補がノイズとして表示されてしまいます。showGroups であれば、Showsに関連する候補だけが表示されます。

同様に、コレクション名で始めることで、book と入力するだけで bookGenrebookCategorybookGroups などの関連プロパティがすべて自動補完されます。


People(人物)ノートの専用プロパティ

People ノートには、以下の特殊プロパティがあります。

基本分類

プロパティ説明値の例
peopleType最も広い分類fictional、network、notable、prominent
peopleDomainやや広い分類Arts、Business、Humanities、Politics、Science & Tech、Spirituality、Sports、Warfare、Public Figure、Other
peopleGroups個人的な分類mentors、collaboratorsなど

著名人向け追加プロパティ

著名な人物(prominent)のノートには、アドオンテンプレートで以下を追加できます。

プロパティ説明値の例
lifespan生没年1770 - 1827
finalAge享年56
culturalEra文化的時代Romantic Period
culturalWorks代表的作品Frankenstein
image人物の画像URLhttps://…

参照: Master Key (People)

ROAR:連絡管理システム

ROAR = Reach-Outs And Replies(リーチアウトと返信)

ROARは、人との連絡状態を簡潔に追跡するシステムです。

プロパティ説明値の例
ROAR現在の状態reach-out / reply / waiting
ROARrank緊急度(1〜5)5が最も緊急
ROARdetails内容の要約「プロジェクトXについて相談したい」

ROARの使い方

毎日やり取りする家族や同僚にはROARは不要です。ROARは定期的にはやり取りしないが、連絡を取りたい人に対して最も効果を発揮します。


メディアノートの専用プロパティ

メディア(本、映画、シリーズなど)のテンプレートには、以下の特殊プロパティが含まれます。

プロパティ説明値の例
yearXP最初に体験した年2020
yearXPL最後に体験した年2025

これにより、「いつその本を読んだか」「いつその映画を見たか」を追跡できます。


LYT分類システム(デューイ十進分類法ベース)

参照: LYT Classification System for Personal Knowledge Management

LYTは、世界中の図書館で使われているデューイ十進分類法をベースにした分類システムを提供しています。

セクション内容
000ナレッジマネジメント
100パーソナルマネジメント
200哲学・心理学・精神性・宗教
300社会科学
400コミュニケーション・修辞学・言語・言語学
500自然科学
600応用科学
700芸術・レクリエーション
800文学
900歴史・伝記・地理

注意

このシステムを使って番号を振ることに夢中になりすぎないでください。既成のマップとして活用し、新しい知識を既知の体系に関連づけるためのものです。


アイデアノートの分類に関する重要な警告

アイデアの分類についての警告

アイデアを分類しようとするほぼすべての試みは裏目に出ます。

リンクされたノートは自由であるべきです。アイデアの分類は、MOC(Maps of Content)の無限の力に比べれば貧弱な代替手段です。

アイデアに対しては、プロパティによる分類ではなく、フォルダとタグを使いましょう。


Master Keys(マスターキー)

Master Keyは、プロパティのドロップダウン候補値を定義するための特殊ノートです。

Master Key定義する値
Master Key (Garden Tags)ガーデンタグのすべての値
Master Key (Architect Tags)アーキテクトタグのすべての値
Master Key (Maps)mapStateの値(🟥🟨🟩)
Master Key (People)peopleTypeとpeopleDomainの値

Master Keyが存在することで、プロパティの入力時にObsidianが自動補完候補を提示してくれます。新しいノートを作成するときに値を覚えている必要がなく、ドロップダウンから選択するだけで済みます。


関連リンク